『キャロット・ラぺ』という料理名をご存じですか?
『キャロット』は皆さんご存じの『ニンジン』。
『ラぺ』とはフランス語で『千切り』いう意味だそうです。
つまり、『キャロット・ラぺ』はフランス語で『ニンジンの千切り(サラダ)』です。
「見たことはあるけど、名前までは…」という方も多いのではないでしょうか?
私はと言いますと、お恥ずかしながら聞いたことがありませんでした。
今回、『黄色いニンジン』を使って『キャロット・ラぺ』を作ってみました。
普通のニンジンより臭みが少なく、甘みも強い『黄色いニンジン』。
箸休めやサンドイッチの具材に使える『キャロット・ラぺ』に挑戦してみましょう。
【この記事を書いた人】
tanu(たぬ)
現役の管理栄養士。30年以上現場の栄養士として働き、知り得た情報や知識を分かりやすく発信するサイトの管理人。
社員食堂(総食数3000食/日)、総合病院、仕出し弁当、スーパー総菜、障がい者通所施設、セントラルキッチン等経験し、2008年より特別養護老人ホームで就労中。
管理栄養士名簿登録年月;平成8年11月(管理栄養士名簿登録番号 7****号)
黄色いニンジンでつくるキャロット・ラぺの材料

黄色いニンジン 1本

もちろん普通の人参でも作れますのでご安心ください。
黄色いニンジンでつくるキャロット・ラぺの調味料
- 酢 大さじ4杯
- オリーブオイル 大さじ2杯
- 砂糖 小さじ1.5杯
- 塩 小さじ2/3杯
- コショウ 小さじ1/4杯
黄色いニンジンでつくるキャロット・ラぺの作り方

①ニンジンの皮をむき、千切りにする。
(スライサーを使ってもOKです)


②ボウルに調味料を全て入れる。
③泡だて器でよくかき混ぜて、ドレッシング(合わせ調味料)を作る。

④③で作ったドレッシングの中に、千切りのニンジンを入れてよくかき混ぜる。
⑤冷蔵庫で数時間調味液になじませたら完成。

手を使ってよくもみ込みましょう。使い捨ての手袋などを使うと後始末がとてもラクです。

キャロット・ラぺの栄養情報
キャロット・ラぺの栄養でお伝えしたい事は2つあります。
ひとつ目は『オリーブオイル』について。
もうひとつは『ニンジン』についてです。
4-1.オリーブオイルについて
オリーブオイルには、血中コレステロールを減少させる効果のあるオレイン酸が多く含まれます。
オレイン酸は皮膚を柔らかくする効果もあり、美肌効果が期待されます。
又、オリーブオイルには抗酸化作用のある、ポリフェノール、ビタミンE、クロロフィルなどが含まれますので、積極的に摂りたい油のひとつです。

油は1gで9kcalあります。どんなに良い油でも摂りすぎはよくありません。
4-2.ニンジンについて
ニンジンに含まれるβ-カロテンは体内でビタミンAに変換して作用します。
皮膚や粘膜を丈夫に保つ働きがあります。
又、抗酸化作用があるため、身体の内側がさびない、美肌に効果がある、などが期待されます。
ビタミンAは脂溶性のビタミンですので、油と一緒に摂取すると吸収率がよくなります。
今回のようにドレッシングの油と一緒に食べたり、油で炒めたりして食べるとよいでしょう。
『キャロット・ラぺ』はニンジンを生のまま食べますので、栄養分の損失も少なく、ニンジンそのものの栄養をしっかり摂取できるお料理です。
箸休めで毎日少しずつ食べるのもよし、サンドイッチに挟んでモリモリ食べるのもよしです。

まとめ
栄養面からみて、良いことづくめの『キャロット・ラぺ』についておさらいしましょう。
作り方は、千切りにした人参を生のまま調味液によくもみ込み、冷蔵庫で数時間なじませるだけ。
食べ方は、そのまま箸休めで食べる、サンドイッチの具材として使う、などがあります。
『黄色いニンジン』は普通のニンジンと比較して臭みが少なく甘みがあり、生食に適していました。
オリーブオイルもニンジンも、抗酸化作用があります。
普段から積極的に取り入れたい食材です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が少しでも皆様のお役に立てたら幸いです。
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